お品物と査定について

圧倒的なオーラを放つTANINO CRISCI（タニノクリスチー）のホールカットドレスシューズをお買い取りさせていただきました。
ホールカットのシンプルなアッパーに太いステッチで装飾を施した、ミニマルでありがながらさりげない遊び心をもたせたデザインが魅力。しっとりと手に馴染む最高級のカーフ素材を用い、ハンドを用いてグラマラスなフォルムに仕立てた一足。シンプルだからこそ、素材やフォルムの美しさが際立つ逸品です。タニノクリスチーのシューズは、主にマッケイ製法を用いています。マッケイ製法は、デザイン性を重視した靴作りに用いられることが多いので、他の製法に比べて履き心地が劣ると言われています。しかし、タニノクリスチーのシューズは、足に馴染みやすい上質なカーフを使用し、細かな設計により、抜群の履き心地を実現しています。ブランドは終了してしまいましたが、今なお、お探しの方がいらっしゃるほどです。お譲りいただいたお客様は未使用の状態で保管されていたそうでしたので、高価でのお買い取りをさせていただきました。この度はお譲りいただき、ありがとうございました。

（ブランドについて）
1876年創業し、四世代にわたって伝えられた技術と歴史を持つイタリアの名門「タニノ・クリスチー」現在の社長の曾祖父にあたるタニノ・クリスチーが、ミラノ市内に小さな店を構え、ミラノの貴族たちの乗馬用ブーツや靴をすべて手で作り、「靴づくりの名人」と言われたことに始まります。タニノ・クリスチーにとって一番大切なことは、靴の履き心地の良さであり「履き心地のよい靴は足を入れた瞬間にすぐわかる」と口癖のように言い続けていました。靴の縫い目は丁寧に、踏みつけ部分のバランスを大切に、踏まずアーチは念入りに、細心の注意を払ってつくり上げ、更に最高の材料だけを使用することによって、「タニノ・クリスチー」の靴は完成されたのです。 現在も、1800年代から培ってきた技術を忠実に生かし、手づくりの良さを大切に守り続けています。現社長のアルフォンソ・クリスチー自らが、製造の各工程に目を通し、商品のデザインから完成品のチェックまでを行うという類稀なこだわりを持つ、イタリア最高峰のシューズブランドです。

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